禁煙
「君は心臓が悪いし太っているし、タバコはすぐやめなくちゃ」
「先生、私も禁煙したいとは思うんですが」
「禁煙したことは?」
「中学生になって一度やめました。会社角印小遣いが続かなくなって」
「それじゃあ、小学生の時から吸っていたのかね?」
「ええ、給食の後の一服がたまらなくて」
「そんな馬鹿な……。うちの病院では禁煙方法に二通りあるけど」
「どんなんですか?」
「一つは、ニコチンテープを胸に貼るんだ。水晶印鑑作成コストは3万円で禁煙成功率は50%。もう一つは、ニコチンガムを噛むんだ。コストは2万7千円で成功率は40%」
「随分高いですね。もっと安いやつはないんですか」
「ないことはないんだが。例えばこれ。コストは100円だ」
「本当ですか。でも、それはただの荷造りテープじゃないですか」
「これ一つで禁煙もダイエットもできるんだ」
「それをどうするんです?開運印鑑作成」
「一日中口に貼っておくのだ」
印章彫刻技能士(いんしょうちょうこくぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県知事(問題作成等は中央職業能力開発協会、試験の実施等は都道府県職業能力開発協会)が実施する、印章彫刻に関する学科及び実技試験に合格した者をいう。